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トロンボーン

トロンボーン, Trombone [英], Posaune [独], Trombone [仏], Trombone [伊]

トロンボーンの最大の特徴はスライドにあります。他の金管楽器と違ってバルブは補佐的なものです。スライドの特徴は音程間をシームレスに移動できるところです。なので非常に滑らかに音を移ることができる反面、音程やリズムがあいまいになりやすく速いパッセージなどは難しいです。滑らかに移動できるのは同じ倍音内でだけで他の倍音に移るときはやはり他の金管楽器と同じ性質を持ちます。実音と記譜音は同じ。

スライドのポジションは一番短くしたポジションを第1ポジションとし全部で第7ポジションまであります。体が小さい人は第7ポジションまで腕が届かない人もいます。そういう時は紐などをスライドに括りつけその長さを利用して第7ポジションまでスライドを持っていきます。このポジションが離れていればいるほどその移動時間は長くなります。例えば第1ポジションから第2ポジションへ移る時間より第1ポジションから第7ポジションへ移る時間のほうが長くなります。作編曲家はこのことを考慮して無理をさせすぎないように。


吹奏楽で一般に使われるトロンボーンにはテナートロンボーン、テナーバストロンボーン、バストロンボーンの3種類があります。どれも基本はBb管でその点どれも同じ楽器です。違いはバルブの有無とその数です。

テナートロンボーン…テナートロンボーンにはバルブが付いていません。よって音階を演奏するのに使うのはスライドのみです。テナーバストロンボーンより軽く抵抗も少ないので音域Dは比較的出しやすい。音域Bは出すことができません。音域Aは難しいが出せないことはありません。

テナーバストロンボーン…テナートロンボーンにバルブを1つ付けてF管になるよう管の長さを付け加えることができるようにした楽器です。テナートロンボーンより管を太くした楽器がよく使われます。F管を使うことでBb管の第6、第7ポジションをF管+第1、第2ポジションで代用できるためよりスライド操作が容易になりますがF管では抵抗が増すので音色に影響が出ることもあります。F管を使うことによって音域Bを演奏することができます。音域Aはテナートロンボーンよりは演奏しやすいが低音域に行くほど大きい音を出すのが困難。

バストロンボーン…テナートロンボーンにバルブを2つ付けてさらに管を長くできるようにした楽器です。F管を使えば音域Bが演奏できますが音域が低くなるほど各ポジション間の距離が長くなるので低音域の第7ポジションは高音域の第7ポジションよりも演奏者から遠くなり演奏が難しくなります。もう1つのバルブはそこをカバーするのに使われます。これによって音域Aやそれより低い音域も演奏ができるようになっています。管はテナートロンボーンより太くベルも大きいのが一般的です。管が太い分、高音域は苦手。音域Dより上は上がるほど難しくなります。


バルブの付いていないテナートロンボーンでは音域Bは出せません。F管のついたテナーバストロンボーンやバストロンボーンでは出せます。テナー→テナーバス→バスの順に管が太い楽器を使用する傾向があるのでその分低音域が出しやすくなります。マウスピースもバスのほうが大きく太いものを使うので低音域が出しやすくなっています。反対に高音域は出しにくくなります。音域Dではテナートロンボーンよりバストロンボーンのほうが負担が重くなります。


アマチュアバンドでは大半がテナーバストロンボーンを使用しているようです。低音域を担当することが多い一部の人はバストロンボーンを使用しています。学校などでは備えられている楽器はテナートロンボーンのことが多いです。


吹奏楽では一般に3〜4パートをそれぞれ1〜2、3人で担当します。1番パートが一番高い音を担当し、2番3番と低くなります。各パートで使用する楽器を指定することはほとんどありません。3パートの場合は3番、4パートある場合は4番にバストロンボーンを指定することが多いですが実際にはどのトロンボーンで演奏するかは演奏者の判断に委ねられます。1番パートをバストロンボーンで演奏する人もいますし4番パートをテナートロンボーンで演奏する人もいます(音域Bが必要な曲では使えません)。編曲するときはどの楽器が使われるか考慮しましょう。


ミュートはトランペットと同じくらいよく使われますが普及率はトランペットほどはなさそうです。


高音域ではテノール記号でかかることもありますが吹奏楽ではあまり見ません。

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