※このページは古い記事です。最新のFinaleには応用できないこともありますのでご了承ください。


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五線の間隔を調節する

複数の五線でできた楽譜を新規作成で作ると五線は等間隔で配置されています。ほとんどの方は譜面を書き始める前に自分好みの間隔に調節してると思います。皆さんはこの調節をして一安心してませんか?

五線ツールで五線の左上に表示されるハンドルを上下に移動させると五線と五線の間隔を調節できます。まだ音符が入力されていない状態ではこのハンドルで調節します。しかしこの段階での調節はあくまでテンプレートとしての調節にすぎません。実際に音符を入力してみると五線の間隔が広く開いているところと狭くていろいろ重なっちゃってるところがあることに気づくと思います。最初にどんなに適切に設定してもほとんどの曲がそんなことになってしまいます。楽譜は美しくなければいけません。そこで五線の間隔を要所要所で再設定する必要があります。ここではその再設定の仕方をご紹介します。この方法ではそのページのその段だけの調節をします。

組段ごとに調節する方法

オーケストラや吹奏楽のスコアには様々な楽器の譜面が書き込まれています。その中でも管楽器の譜面というヤツはまったく厄介なものでその楽器ごとに決められた調に移調して書かなくてはなりません。するとよく起こること、上の段のパートは低音だらけ下の段のパートは高音だらけという上下逆に書けばいいのに・・・という状態。

この譜面はピッコロ、フルート、オーボエが並んで書かれています。五線は等間隔に並んでいますがよく見るとピッコロとフルートの間隔が狭く、フルートとオーボエの間隔が広く見えませんか?しかもスラーが重なってしまっています。フルートパートが他のパートよりも1オクターブ高く書かれているのでこうなってしまいます。これは編曲が悪い!と言われそうですがこのような配置はよくあるんです。実音ではピッコロとフルートが同じ音、オーボエがその1オクターブ下という配置になっています。本来フルートとオーボエがオクターブで重なる高音木管が輝かしい音色を響かせるパターンです。ピッコロは実音より1オクターブ低く記譜されるのでこう書きます。こういうところでは五線の間隔を再設定するべきです。


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組段の上で右クリックをすると五線を個別に移動可能にするか組段の最適化を選択してください。どちらでもかまいません。組段の最適化を選択すると五線を個別に移動可能にする組段を複数同時に設定できます。そうです、五線を個別に移動可能にするには組段を最適化すればいいのです(注:パート別属性で組段の最適化を許可に設定されているパートがその組段内に何も入力されていない場合、最適化とともにその組段においてそのパートは省略されます)。

最適化された組段は五線ツールを選択すると五線の左に表示されるハンドルが五線の上下に2つ表示されます。その下のハンドルを上下に移動させるとその組段のみ五線の間隔が変更できます。

この変更はその組段だけの変更なので他の組段はそのままです。失敗して元に戻したいときは組段の最適化でその組段の最適化の取り消しをするか五線を個別に移動可能にするのチェックをはずせば変更する前の状態に戻ります。


管楽器の多い吹奏楽ではほとんどの組段で調節が必要になることもあります。面倒くさい作業ではありますが読みやすい譜面作りには避けて通れません。がんばりましょう。

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