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6 和音分析しよう


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6.2.4 [B]9小節目〜

[B]の8小節目は突然現れる長三和音ですがすぐに不安定な和音へと落ちていきます。ここはベースが半音進行してDの領域へと移り変わります。トニカにおいても2度の音が第3音と半音でぶつかるので緊張感のある響きになってます。

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Clarinetソロ、Piccolo、Euphonium、Glockenspielのパッセージは金管楽器がのばしているD-E-F-Aが基準になります。途中GだけがFの変化音です。

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[C]からは引き続きDの領域ですが不安定です。譜例の2つめの和音と3つめの和音は半音で平行しているだけなのでもはやd-mollを感じることは難しいかもしれません。

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[C]の4小節めのClarinetソロは他に音がないのではっきりとは言えませんが、おおよそ次の2つのどちらともとれるようになっています。雰囲気としては始まりは上段の和音でいつの間にか下段の和音に変わっているといった感じでしょうか。いずれにせよ他に頼る音がないので正しい音程を身につけましょう。ここものばしのHの音をイメージせずして均整はとれません。譜例の矢印は矢印の先の音の変化音であることを示します。そしてG-H-Dとなった音は次のCの領域へのドミナントとなっています。

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6.2.5 [D]〜

[D]からはCの領域に入ります。C-Es-Gの音以外は変化音となります。基本的に解決しますのでわかるとおもいます。その解決する音を正しくとってください。

[E]の9小節目からはB-Des-Fの和音になりますがこれも[E]の11小節目のC-E-Gに解決します。[F]からはF-As-Cですが[F]の5小節目でやはりC-E-Gに解決します。[F]の5小節目からは譜例のように進行します。特にわかりにくいところはないと思います。

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6.2.6 [G]〜

[G]からはDesの領域に入ります。が、Bの領域とも考えられます。それはDes-F-As→Es-G-B→F-A-C→B-Des-Fと進行するからです。ほとんどb-mollのIII→IV→V→Iの進行と同じです。違いはIVが長三和音になっているくらいです。Desがいつの間にかBに向かっているということで意識はBにあったほうがいいでしょう。

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